国立科学博物館で開催しているインカ帝国展に行ってきまいした。

南米に栄えたインカ帝国を「はじまり」「統治」「滅亡と復活」「マチュピチュ」 の4テーマに分けて展示している。陶器や織物、キープ(ひもを結んで文字をあらわしたもの)そして、ミイラなどが展示されている。


インカというと、高度な文明を持っていたが、スペイン人に滅ぼされた
文明という晩年のイメージしか持っていなかったので、インカの統治システムや生活様式についた解説が印象に残った。インカはどのように帝国になったのか。

 周辺の他民族と戦争をし征服する。部族の特徴によって支配の方法を変える。技術者を首都に呼びまた、自国民を移住させる。金細工の技術はもともと他民族のものだったそうだ。
征服した民族の酋長に送られた陶器には「生首」と「切られた腕」が描かれていた。「もし、反逆したら。。」ということらしい。

帝国の滅亡はただスペイン人に侵略されて終わったわけではなかった。
王の病死、後継者争いによる分裂、ヨーロッパからの侵略者、滅亡後
に取り入る者あり、反乱する者あり。
歴史は似たようなパターンを描く、インカも例外ではなかったようだ。
ストーリーが描けるように解説がしてある。


キレイな金細工や織物を見つつ、インカの歴史について知ることができるいい展覧会だと思った。 
通路が狭いせいが、平日の昼間でも展示に列ができていて結構混でいる。
全部の展示を見るのに1時間くらいかな。休日にお出かの時はお気をつけて。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2011/inka/


インカ帝国史 (岩波文庫)

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