花見で桜を「見て」いましたか?

今週のお題「桜」
こんばんは。
今日は、勉強カフェで基本情報の最後の追い込み、午前の弱点問題を解いていました。
その後は桜が見たくなり、神田明神千鳥ヶ淵と名所を巡りました。
夜桜を眺めながらBGM
→Pia-no-jaC← 夜桜 ~yozakura~
を聴きながら、ぼーっとしていました。


千鳥ヶ淵のお堀を眺めるベンチに座った。
しばらく、人の流れを観察しているときになったことが。
みんな歩調が早い早い。

通勤時と変わらないくらいの早歩きで歩いている。
スタスタ歩いてきて、立ち止まって、写真を撮ってまた去っていく。
季節の花を見にくるには、急ぎすぎじゃないか。
確かに桜を見ている、でも本当に見ているのか。

写真で見るのと、実際に見にくるのは違う。さらに、歩き去りながら
眺めるのと、じっくり眺めるのも違うと私は思う。

よく見ると、枝が風に揺れている。花が咲く枝の元にはわずかに
新緑が見えている。そして、咲いた花が少しづつ散り始めている。
もっさりとしたピンク色の群れがライトに照らされ光っている。

石子順三という美術評論家が、観光旅行を「パターンとしてすでに決められた『美しさ』を確認するための旅行」と言っていたのを思い浮かべた。花見も同じ、きれいな花を確認しにいくための「花見」だけではもったいない。

立ち止まって桜を「見て」みる花見は何が思い浮かんでも、
何も思い浮かばなくても、記憶に残る花見になると思うのです。