-繰り返す歴史をもとに想像された10年後の日本-

10年後の世界はどうなっている?この本では歴史サイクルを基に10年後の世界を予測する。
歴史サイクルとは、歴史の出来事の中に共通点をみつけて、サイクルの同じ部分で同じような出来事が起こるとする説のことです。景気の「◯◯循環」とか高校生の時にやりましたね。

著者は、「 明治維新から敗戦までの約70年間」と「敗戦から2015年頃までの70年間」とを比較して共通点をみつけ出す。そして2012年は後者のサイクルの末期にあたる。つまり、あと3年で敗戦に匹敵する大きな社会の変革があるのではないかと主張している。 この話を読んで面白い予想だと思った。日本の未来は暗いとで言われてる。私も、数年で社会に大きな変革があると思っている。

実はここで終わらない。この本が面白いのは次のサイクル、つまり「2015年からの70年間」を予想している。中国はインドの発展が与える影響は?会社ってなくなるの?日本人がアジア人になることで世界が開けていく。日本が新たな活路を開く方法も提案されている。

個人的に大学生時代に勉強した、大川周明について思い出した。アジアが一つの文化圏になっていくという(曖昧です)「亜細亜主義」を主張をしている人でした。前のサイクル末期の思想が、今のサイクルの末期に実現されるかもしれないと思うとワクワクします。


本題以外にも、過去のサイクルから未来を予測する例がいくつか乗っている。商品サイクルから、iphoneの発売時期を予測する記事が面白かった。
ちきりん著『自分の頭で考えよう』と似ているタイプの本で興味を持ったらそちらもオススメです。

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

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